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ヨガ詳細

「5000年の歴史?ヨガとは何か?」


■ヨガのイメージ?

 

さて、ヨガの経験がほとんどない方にご質問です。 

あなたは「ヨガ」と聞くとどんなイメージがありますか?

 

・柔軟

 

・ストレッチ

 

・ホットヨガ

 

など「女性のための身体の柔らかくするエクササイズ」というようなイメージを持っている方が多いのではないでしょうか?

 

 

■5000年の歴史?

 

「ヨガ(ヨーガ)」の起源ははっきりしていませんが、今から5000年ほど前、紀元前2000年のインドのインダス文明のハラッパーやモヘンジョダロ遺跡から、座って瞑想をしているような姿の出土品が見つかっています(写真)。

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文書において「ヨガ(ヨーガ)」という記述がみられるのは紀元前350年~300年頃なので

少なくとも今から2300年前頃には「ヨガ」があったと言えるでしょう。

 

ただ、そのころのヨガというのは今私たちが考える、身体を動かすヨガではなくて、生きる規範であったり、瞑想の方法や修行法などどちらかというと宗教的、哲学的なものでした。

 

10~13世紀ごろ、今から800年~1000年前ぐらいからハタヨガと呼ばれる今のような動くヨガが始まったと言われています。

 

しかし、つい80年ほど前までは、インドではクシャトリヤ階級(カーストの王族/武士階層)の若い男子のみがヨガをすることが許されていました。

 

つまりヨガは数百年の長きにわたって男性だけが行ってきた心身の修練法だったのです。

 

時代は変わり、いま世界中でヨガが行われるようになり、生徒・インストラクターそのいずれもほとんどが女性ですね。

 

近年日本ではヨガはエクササイズとしての面が強調されていますが、数千年の歴史を持つ「ヨガ」が目指すもの、瞑想やマインド(精神面)などを学んでみるのも良いかもしれません。

 

ということで今日はヨガが目指すもの、ヨガ的な考え方について私なりに簡単にご説明したいと思います。

 

 

■ヨガとは「結び付ける」「つなげる」こと。馬車のたとえ

 

ヨガ(ヨーガ)という言葉はインドのサンスクリット語のYuju(ユジュ)=馬と馬車をつなぐ軛(くびき)が語源で、「結びつける」「つなげる」という意味です。古代インド人は私たちの心や体のつながりを馬車に例えました。

 

馬 = 五感や感情、欲望など

 

馬車 = 肉体

 

手綱 = 脳(思考器官)

 

御者(馬車の運転をする人) = 知性、理性

 

馬車の車主(オーナー) = 真我、魂

 

 

 

 

 

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「馬車の運転をする人(御者=知性・理性)が車主(=真実の自分・魂)のために、手綱(=脳)をしっかりとしめて、馬(=五感や感情・欲望)を横道にそれないようにコントロールしていくのがヨーガ(ヨガ)である」

と考えたのです。

 

また「ヨガ・スートラ」という経典には

 

ヨガの目的は

「心の動きを止めることである」

とあります。

 

■苦しみは心が生み出す

 

古代よりインドの人たちは、

 

「苦しみは心が生み出す」

 

「人生の苦しみは感情や欲望、執着心が抑えられないことにある」

 

と考えてきました。

 

その感情や欲望をコントロールするために、瞑想や体を動かす修行法「ヨガ」が数千年かけて考えられ、実践されてきたのです。

 

ヨガの実践において重要なことは自分自身を良く知り、自分自身と向き合っていくことです。

 

呼吸法や体を動かすことを通して自分を知り、さらには頭の中の思考、心の状態に意識を向けて「自分」というものをより深く認識出来るようになるのが目標です。

 

ポーズが綺麗に出来ることや柔軟性をつけていく、ということはその過程で得られるものであってそれ自体は本来のヨガの目的ではありません。

 

裏を返すとヨガのポーズがいくら上手にできていても、他人と比較ばかりしていては、その人はヨガの目指すところからは離れてしまっていると言えます。

 

■比較せずにはいられない現代人 

 

SNS、インターネットが発達した現代においては、人々の暮らしが手に取るように分かるようになりました。

 

おしゃれなウェアを着てカッコイイポーズをしているヨガインストラクターの写真を見たことがある方も多いでしょう。

 

海外旅行先での写真、高級車・ブランド品を所有しているセレブの写真、身近な友人がおしゃれなカフェでランチをしている動画など、スマホを開けば目に飛び込んできて、私たちは否が応でも他人と比較せざるを得ない環境にあると言えます。

 

「私もあの人みたいになりたい」

 

「もっと良い生活がしたい」

 

「うちの息子をよりレベルの高い学校に行かせたい」

 

「給料がもっと高ければ」

 

など、悩みは尽きません。

 

そして仮にそれらの悩みが解決されてもそれは一時的なもので、他人と比較している限りいくら収入が増えても、子どもが有名校に進学したとしても、上には上がいて私たちは「もっと、もっと欲しい」となってしまうのです。

 

 

■これからの時代に必要なヨガ・マインドフルネス

 

このような時代において、他人と比べない、自分自身と向き合う、呼吸や体に意識を向けて自分を見つめる「ヨガ」や「マインドフルネス※」を実践することはとても意義があることだと思います。 

 

※マインドフルネスとはヨガや仏教で行われてきた瞑想から宗教的な要素を取り除いたもの。今この瞬間に意識を向けること。

 

ヨガや瞑想を実践していくことは、生活や思考を見つめ直し、自分の心の声を聴いていく、自分が本当に望むものは何かを知っていく、自分がこの人生で成し遂げたいことが何なのかを考えていくことにつながるでしょう。

 

Apple創業者のスティーブジョブスがマインドフルネス瞑想(禅)の実践者であったことは有名ですが、現在アメリカや日本の企業(Google、ゴールドマンサックス、P&Gなど)では社員のための研修でマインドフルネス瞑想を取り入れており、アメリカの一部大手企業では「マインドフルネス瞑想が出来ないと幹部になれない」とまで言われているそうです。

 

これからの時代、ヨガや瞑想が学校や企業で行われるのが当たり前になっていくことでしょう。

 

ここまで長々と色々書いてきましたが、ヨガを始めるきっかけや目的は実際にはさまざまで、体を柔らかくしたい、体力をつけたいという動機かもしれないし、リラックスしたい、また身体を動かすのは苦手だけど瞑想には興味がある、など人それぞれ、その理由に良い悪いはありません。

 

自分のペースで続けていく中で実感して、学びを深めていくことが大事だと思います。

 

 

これからあなたにとってヨガがより身近なものであり、ヨガがあなたの人生をより輝かせるものであれば幸いです。

 

最後に、インドのヨガの指導者であったT. K. V. Desikachar 師の言葉をあなたに贈ります。

 

「The right yoga for every person. (人にはそれぞれ、その人にあったヨガがある)」

 

以上

Kota

 

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